・菊池渓谷について

菊池渓谷は、菊池市街地から東へ約 17km、阿蘇外輪山の北西部の

標高500m~800mの間に位置し、約1,193haの広大な面積からなる

”憩いの森”です。 


菊池川の源をなす菊池渓谷は、うっそうとした天然生広葉樹で覆われ、

その間をぬって流れる淡水は、大小さまざまな瀬と渕と滝をつくり、

その変化に富む渓流と,美しい森林とがおりなす姿は絶景です。


 また、天然クーラーと称され、夏の平均水温は13度と低く、身を切

るような清流は避暑地として最適であり、渓谷ぞいは、川のせせらぎと

小鳥のさえずりで、楽しい夢をさそい、秋は渓流に映える紅葉がすば

らしく、春は新緑、冬は全山に霧氷の花が咲くなど四季を通うじて訪れ

る人々の心をなごませてくれるところです。



夏の渓谷(光芒)


 8月頃になると渓谷の中に太陽が差し込みます。

渓谷の水煙を太陽が照らし幻想的な情景が現れ、その様子をカメラマン

が朝早くから狙って三脚を置いています。熱心な方は午前4時ごろには

撮影ポイントを陣取って待ち構えている姿を見ます。刻々と変わる太

陽の陽射しに合わせて三脚の位置を変えて撮影して行きます。色々な情

景が短時間に撮影出来るのが渓谷の大きな魅力のひとつです。

カメラマンの皆さんが菊池渓谷の光芒の写真を雑誌などに投稿して頂く

おかげで渓谷の素晴らしい景色を撮影したいと、さらに沢山の皆さんに

お出で頂いています。


 

秋の渓谷


菊池渓谷は派手な色はありません。しかし人が手を入れず自然のままの

風景がそこにあります。朽ちて行く樹木、そして自然に落ちた種。そこ

からまた新しい生命が誕生する風景。そして長年かかって大きな石を抱

える樹木。それこそが菊池渓谷の景色です。皆さんも菊池渓谷の景色を

探しにお出でください。




《気象》



  この地域は、寒暖の差が著しいやや内陸性の気象で、年平均気温は、11度~15度です。

降水量は、2,500mm~3,000mm。

《地質》


 阿蘇火山の莫大な噴出物からなり、主として輝石安山岩および安山岩質集塊岩、溶結凝灰岩を基岩としているが、これらの基岩を覆って、厚い火山灰が分布している。

 土壌型は、おおむね埴壌土に覆われ、スギ・ヒノキの生育に適する。

 

【植物】

 植生上、暖帯性植生郡に属しており、植生は、複雑で947種が数えられる。

 特徴は、モミ・ツガ・アカガシ・ケヤキ・クリなどの高木と

ヤブツバキ・シキミ・ハイノキなどの潅木類を主体に針広混交林の分布が見られる。

 

 標高の高い天然林では、次の21種類からなる。

 

上層木/

ブナ・エンコウカエデ・イヌシデ・コナラ・ヤマザクラ・モミ・ツガなど。

下層木/

シキミ・シラキ・エゴノキなど。

 

 渓谷沿いには、次の20種からなる。

 

上層木/

ケヤキ・イタヤカエデ・イロハカエデ・ウラジロガシ・スギなど

下層木/

ヤブツバキ・イヌガヤ・シキミ・アオガシなど

 

【動物】

 渓谷が深いことと、天然林がまとまって分布しているため

、獣類のほか、54種の多くの鳥類などが棲息している。

獣類/

イノシシ・ムササビ・ウサギなど

鳥類/

ヤマドリ・キジバト・ヒヨドリ・ホオジロ・メジロ・コジュケイ・ウグイス・ムクドリ・ハクセキレイ・モズ

・シジュウカラ・ツグミ・モソサザイ・アオバト・キジなど

 

魚類/

マス・ヤマメなど

菊池渓谷には阿蘇の伏流水が豊富に湧き出る自然豊かな渓谷です。気軽な靴で散策できる遊歩道も整備されています